パフォーマンス最適化

Core Web Vitalsの改善方法

LCP・INP・CLSの基準値と改善方法を解説します。ページ速度の最適化はSEOランキングとユーザー体験の両方に直結します。

7分で読める2026-04-25

Core Web Vitalsとは?

Core Web Vitals(コア ウェブ バイタルズ)は、Googleが2020年に発表したWebページのユーザー体験を測定する3つの主要指標です。2021年6月からはGoogle検索のランキング要因として正式に採用されています。

3つの指標はそれぞれ、読み込み速度(LCP)、インタラクティブ性(INP)、視覚的安定性(CLS)を測定します。これらをすべて「良好」レベルに保つことが、SEOとユーザー体験の両面で重要です。

なお、2024年3月にはFID(First Input Delay)が廃止され、代わりにINP(Interaction to Next Paint)が正式な指標として採用されました。INPはページ全体のインタラクティブ性をより正確に測定します。

3つの指標と基準値

LCPLargest Contentful Paint

最大コンテンツの描画時間

良好

2.5秒以下

改善必要

2.5秒〜4.0秒

不良

4.0秒超

INPInteraction to Next Paint

インタラクション応答時間

良好

200ms以下

改善必要

200ms〜500ms

不良

500ms超

CLSCumulative Layout Shift

レイアウトのずれの累積

良好

0.1以下

改善必要

0.1〜0.25

不良

0.25超

なぜCore Web Vitalsが重要なのか?

Core Web Vitalsの改善は、検索順位・ユーザー体験・ビジネス成果のすべてに影響します。Googleの公式データや業界調査から、その重要性を示す3つの事実を紹介します。

SEO要因

Core Web Vitalsは2021年からGoogleのランキング要因の一つ

+24%

良好なCWVのページはユーザー離脱率が24%低い(Google調査)

CVR向上

ページ速度1秒改善でコンバージョン率が最大7%向上

各指標の改善方法

LCP(読み込み速度)の改善

画像をWebP/AVIF形式に変換し、適切なサイズで配信する

ヒーロー画像にはpreload指定を使い、lazy loadingは避ける

サーバー応答時間(TTFB)を短縮する(CDN導入・キャッシュ設定)

レンダリングブロックするCSS/JavaScriptを除去・遅延読み込みする

INP(インタラクティブ性)の改善

JavaScriptを分割し、不要なコードを遅延読み込みする

メインスレッドを長時間ブロックするタスクを分割する(50ms以下に)

イベントハンドラ内の重い処理をrequestIdleCallbackやWeb Workerに移す

CLS(視覚的安定性)の改善

すべての画像・動画にwidth/height属性またはaspect-ratioを指定する

広告・埋め込みコンテンツの表示領域をCSSであらかじめ確保する

Webフォントにfont-display: swapを設定し、FOIT/FOUTを防ぐ

動的コンテンツ(バナー・通知)はビューポート外またはtransformで挿入する

よくある失敗パターン

ヒーロー画像にlazy loadingを設定している

ファーストビューに表示される画像(LCPの対象)にloading="lazy"を設定すると、読み込みが遅延しLCPが悪化します。ファーストビューの画像にはpreloadまたはeagerを使いましょう。

サードパーティスクリプトの無制限な読み込み

GA4・広告タグ・チャットウィジェットなどを同期的に読み込むと、メインスレッドがブロックされINPとLCPの両方が悪化します。async/deferを必ず指定しましょう。

画像サイズを指定せずレスポンシブ対応している

CSSのwidth: 100%だけでは画像の高さが確定せず、読み込み時にレイアウトがずれてCLSが発生します。必ずwidth/height属性またはaspect-ratioを指定してください。

Webフォントの読み込み中にテキストが非表示になる

font-display: blockを使用するとフォント読み込み完了までテキストが非表示になり、CLSの原因になります。font-display: swapまたはoptionalに変更しましょう。

Core Web Vitalsの計測ツール

PageSpeed Insights

Googleが提供する無料ツール。URLを入力するだけでCore Web Vitalsのスコアと改善提案を表示。フィールドデータ(実ユーザーデータ)とラボデータの両方を確認できます。

Chrome DevTools(Lighthouseパネル)

Chrome開発者ツールのLighthouseパネルでパフォーマンス監査を実行できます。ローカル環境でもテスト可能で、改善ポイントを詳細に確認できます。

Google Search Console

「ウェブに関する主な指標」レポートで、サイト全体のCore Web Vitalsの状況をページ単位で確認できます。実際の検索ユーザーのフィールドデータに基づいています。

あなたのサイトのSEOスコアをチェック

URLを入力するだけで、Core Web Vitalsを含む30項目のSEO診断を無料で実行します。ページ速度・モバイル対応・メタタグ・構造化データも同時にチェック。

よくある質問

Core Web Vitalsとは何ですか?
Core Web Vitalsは、Googleが定義するWebページのユーザー体験を測定する3つの主要指標です。LCP(Largest Contentful Paint)はページの読み込み速度、INP(Interaction to Next Paint)はインタラクティブ性、CLS(Cumulative Layout Shift)は視覚的な安定性を測定します。これらはGoogle検索のランキング要因として使用されています。
Core Web VitalsはSEOランキングに影響しますか?
はい、Core Web VitalsはGoogleのランキング要因の一つです。2021年6月にページエクスペリエンスアップデートとして導入され、LCP・INP・CLSのスコアが検索順位に影響します。ただし、コンテンツの関連性や被リンクなど他の要因も重要なため、Core Web Vitalsだけで大幅な順位変動が起きることは稀です。総合的なSEO対策の一環として改善しましょう。
LCPを改善するにはどうすればいいですか?
LCPの改善には、画像の最適化(WebP/AVIF形式への変換、適切なサイズ指定、lazy loading)、サーバー応答時間の短縮(CDNの利用、キャッシュ設定)、レンダリングブロックリソースの除去(CSSのインライン化、JavaScriptの遅延読み込み)が効果的です。特にLCPの対象となる最大要素(多くの場合ヒーロー画像やメインビジュアル)の最適化が重要です。
CLSが発生する主な原因は何ですか?
CLSの主な原因は、画像や動画にwidth/height属性が指定されていないこと、動的に挿入されるコンテンツ(広告バナー・ポップアップ)、Webフォントの読み込みによるテキストのずれ(FOIT/FOUT)、遅延読み込みされるコンテンツの領域が確保されていないことです。これらに対して、メディア要素のサイズ指定、コンテンツの領域確保、font-display: swapの設定で改善できます。
INPとFIDの違いは何ですか?
FID(First Input Delay)は最初のインタラクションの遅延のみを測定していましたが、INP(Interaction to Next Paint)は全てのインタラクション(クリック・タップ・キーボード入力)の応答性を総合的に測定します。2024年3月にGoogleはFIDを廃止し、INPをCore Web Vitalsの正式な指標として採用しました。INPの方がユーザー体験をより正確に反映するため、ページ全体のインタラクティブ性の改善が求められます。