llms.txtとは、AI検索エンジン向けにサイト情報をMarkdown形式で整理するテキストファイルです。サイトのルートディレクトリに設置します。なおGoogleは生成AI検索に関して「llms.txtの作成は不要」と公式に明言しており、ChatGPT等の他AIベンダーからは公式サポートの声明は出ていません(2026-05時点)。一方で自社サイトでChatGPTからのllms.txtアクセスは観測されており、低コストの先行的な施策として位置づけられます。
llms.txtとは?
llms.txtは、AIがサイトを理解するためのMarkdown形式のファイルです。サイトのルートディレクトリ(/llms.txt)に配置し、サイトの概要・主要ページへのリンク・ドキュメント構造などをAI向けに提供します。2024年にllmstxt.orgが仕様を公開し、急速に普及しています。
robots.txt
クローラーのアクセスを制御する。「このページをクロールしないで」という指示ファイル。
llms.txt
AIにサイト情報を提供する。「このサイトはこういうサイトです」という説明ファイル。
llms.txtの現在地と位置づけ
AI検索の普及で、AIエージェントに対する情報提供のあり方が議論されています。llms.txtはその選択肢の一つとして2024年にllmstxt.orgが仕様を公開しました。ただし2026年5月時点で、AI検索ベンダーから公式に「llms.txtをサポートする」と表明したケースはなく、効果も定量的には実証されていません。
現時点での扱い(2026-05)
- ・Google: 生成AI検索(AI Overviews/AI Mode)に関して「llms.txtの作成は不要」と公式に明言(公式ガイド)
- ・OpenAI / Anthropic / Perplexity 等: 公式サポートの声明なし
- ・実測: 自社サイトでChatGPTクローラーからのllms.txtアクセスは観測されている(引用効果は未証明)
- ・本記事の立場: 効果未証明だが低コストのため、AI検索の進化に備えて先行して設置する価値はある
効果検証の詳細はラボ記事「llms.txtはGEO効果があるのか — 30万ドメイン調査結果」で取り上げています。
「llms.txtは不要」という議論の検証については、「llms.txtは不要だった」は本当か|Google公式声明の正しい読み方と論理的な穴もあわせてご覧ください。
llms.txtの書き方
llms.txtはMarkdown形式で記述します。llmstxt.orgの仕様では以下の要素が定められています。
H1タイトル(必須)
ファイルの先頭に必ずH1でサイト名を記述します。
blockquoteでサイト概要(推奨)
> から始まる引用ブロックでサイトの説明を書きます。AIが最初に読む部分です。
セクション(H2)でカテゴリ分け
## ドキュメント、## ブログ、## サービスなど、カテゴリごとにセクションを作ります。
リンク形式でページ一覧
- [ページ名](https://絶対URL): 説明 の形式でリンクを列挙します。相対URLは使えません。
# Example Company > AIマーケティングプラットフォームを提供する企業です。 > コンテンツ最適化・SEO分析・パフォーマンス計測ツールを提供しています。 ## ドキュメント - [はじめに](https://example.com/docs/getting-started): セットアップガイド - [APIリファレンス](https://example.com/docs/api): エンドポイント一覧 - [料金プラン](https://example.com/pricing): プラン比較表 ## ブログ - [SEO最適化の基本](https://example.com/blog/seo-basics): 2024年最新ガイド - [構造化データの活用](https://example.com/blog/schema): Schema.org実装方法
llms.txtの設置手順
/llms.txtにファイルを配置
サイトルートに llms.txt を配置します。https://yourdomain.com/llms.txt でアクセスできる状態にします。Next.jsでは /public/llms.txt に置くと自動配信されます。
/.well-known/llms.txtにも配置(推奨)
/.well-known/ ディレクトリにも同じファイルを置くことが推奨されています。一部のAIエージェントはこのパスも参照します。
llms-full.txtで全ドキュメント版も用意(任意)
llms-full.txt には全ページのMarkdown本文を連結した包括版を配置します。詳細な情報をAIに提供したい場合に有効です。大規模サイトは特に効果的です。
注意点・よくある間違い
HTMLで書いてしまう
llms.txtはMarkdown形式で記述する必要があります。HTMLタグを使うとAIが正しく解析できません。プレーンなMarkdownで書きましょう。
H1タイトルがない
仕様ではファイルの先頭にH1(#)でサイト名を記述することが必須です。H1がないとllmstxt.orgの仕様に準拠していないファイルとみなされます。
リンクが相対パスになっている
/docs/guide のような相対パスではなく、https://yourdomain.com/docs/guide のような絶対URLで記述する必要があります。
サイト更新時に更新していない
サイトのページ追加・削除時にllms.txtを更新しないと、AIに古い情報を提供し続けることになります。CI/CDパイプラインや定期的なメンテナンスで同期させましょう。
