AI検索対策

llms.txtの作り方|AI検索向けにサイト情報を整理する

ChatGPT・Perplexity等のAI検索向けにサイト情報を整理するllms.txt。書き方・設置方法・注意点に加え、Google公式の見解と現時点での効果検証状況も解説します。

5分で読める2026-04-05

llms.txtとは、AI検索エンジン向けにサイト情報をMarkdown形式で整理するテキストファイルです。サイトのルートディレクトリに設置します。なおGoogleは生成AI検索に関して「llms.txtの作成は不要」と公式に明言しており、ChatGPT等の他AIベンダーからは公式サポートの声明は出ていません(2026-05時点)。一方で自社サイトでChatGPTからのllms.txtアクセスは観測されており、低コストの先行的な施策として位置づけられます。

llms.txtとは?

llms.txtは、AIがサイトを理解するためのMarkdown形式のファイルです。サイトのルートディレクトリ(/llms.txt)に配置し、サイトの概要・主要ページへのリンク・ドキュメント構造などをAI向けに提供します。2024年にllmstxt.orgが仕様を公開し、急速に普及しています。

robots.txt

クローラーのアクセスを制御する。「このページをクロールしないで」という指示ファイル。

llms.txt

AIにサイト情報を提供する。「このサイトはこういうサイトです」という説明ファイル。

llms.txtの現在地と位置づけ

AI検索の普及で、AIエージェントに対する情報提供のあり方が議論されています。llms.txtはその選択肢の一つとして2024年にllmstxt.orgが仕様を公開しました。ただし2026年5月時点で、AI検索ベンダーから公式に「llms.txtをサポートする」と表明したケースはなく、効果も定量的には実証されていません。

現時点での扱い(2026-05)

  • ・Google: 生成AI検索(AI Overviews/AI Mode)に関して「llms.txtの作成は不要」と公式に明言(公式ガイド
  • ・OpenAI / Anthropic / Perplexity 等: 公式サポートの声明なし
  • ・実測: 自社サイトでChatGPTクローラーからのllms.txtアクセスは観測されている(引用効果は未証明)
  • ・本記事の立場: 効果未証明だが低コストのため、AI検索の進化に備えて先行して設置する価値はある

効果検証の詳細はラボ記事「llms.txtはGEO効果があるのか — 30万ドメイン調査結果」で取り上げています。

「llms.txtは不要」という議論の検証については、「llms.txtは不要だった」は本当か|Google公式声明の正しい読み方と論理的な穴もあわせてご覧ください。

llms.txtの書き方

llms.txtはMarkdown形式で記述します。llmstxt.orgの仕様では以下の要素が定められています。

H1タイトル(必須)

ファイルの先頭に必ずH1でサイト名を記述します。

blockquoteでサイト概要(推奨)

> から始まる引用ブロックでサイトの説明を書きます。AIが最初に読む部分です。

セクション(H2)でカテゴリ分け

## ドキュメント、## ブログ、## サービスなど、カテゴリごとにセクションを作ります。

リンク形式でページ一覧

- [ページ名](https://絶対URL): 説明 の形式でリンクを列挙します。相対URLは使えません。

llms.txt
# Example Company

> AIマーケティングプラットフォームを提供する企業です。
> コンテンツ最適化・SEO分析・パフォーマンス計測ツールを提供しています。

## ドキュメント

- [はじめに](https://example.com/docs/getting-started): セットアップガイド
- [APIリファレンス](https://example.com/docs/api): エンドポイント一覧
- [料金プラン](https://example.com/pricing): プラン比較表

## ブログ

- [SEO最適化の基本](https://example.com/blog/seo-basics): 2024年最新ガイド
- [構造化データの活用](https://example.com/blog/schema): Schema.org実装方法

llms.txtの設置手順

1

/llms.txtにファイルを配置

サイトルートに llms.txt を配置します。https://yourdomain.com/llms.txt でアクセスできる状態にします。Next.jsでは /public/llms.txt に置くと自動配信されます。

2

/.well-known/llms.txtにも配置(推奨)

/.well-known/ ディレクトリにも同じファイルを置くことが推奨されています。一部のAIエージェントはこのパスも参照します。

3

llms-full.txtで全ドキュメント版も用意(任意)

llms-full.txt には全ページのMarkdown本文を連結した包括版を配置します。詳細な情報をAIに提供したい場合に有効です。大規模サイトは特に効果的です。

注意点・よくある間違い

HTMLで書いてしまう

llms.txtはMarkdown形式で記述する必要があります。HTMLタグを使うとAIが正しく解析できません。プレーンなMarkdownで書きましょう。

H1タイトルがない

仕様ではファイルの先頭にH1(#)でサイト名を記述することが必須です。H1がないとllmstxt.orgの仕様に準拠していないファイルとみなされます。

リンクが相対パスになっている

/docs/guide のような相対パスではなく、https://yourdomain.com/docs/guide のような絶対URLで記述する必要があります。

サイト更新時に更新していない

サイトのページ追加・削除時にllms.txtを更新しないと、AIに古い情報を提供し続けることになります。CI/CDパイプラインや定期的なメンテナンスで同期させましょう。

あなたのサイトのllms.txt設定をチェック

URLを入力するだけで、llms.txtの設置状況・構造化データ・SEOスコアを無料で診断します。サイトの現状を把握し、AI検索時代に向けた備えの優先順位を確認しましょう。

今井政和

この記事を書いた人

今井政和

SEOディレクター / フロントエンド開発者

Web業界20年以上の経験を持つSEOディレクター。CodeQuest.work SEOの開発者。WordPress公式プラグイン「ORECTIC SEO CHECK」作者。著書に「三方良しで勝つ 江戸商人に学ぶ現代WEB戦略」。

@imai_director

よくある質問

llms.txtは本当に効果がある?
現時点では引用数増加の明確なエビデンスはありません。むしろGoogleは公式ガイド(developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide)で「生成AI検索のためにllms.txtを作成する必要はない」と明言しています。一方でOpenAI・Anthropic・Perplexity等の他AIベンダーから公式の不要表明はなく、自社サイトでChatGPTクローラーからのllms.txtアクセスは観測されています。標準化が進行中の段階で低コストの先行施策として位置づける場合は設置の価値がありますが、必須施策ではないことを理解した上で判断してください。
robots.txtとの違いは何ですか?
robots.txtはクローラーのアクセスを制御するためのファイルです。一方llms.txtは、AIがサイトの内容を正しく理解できるよう、サイト情報をMarkdown形式で要約して提供するファイルです。どちらもルートディレクトリに配置しますが、目的と用途がまったく異なります。
llms.txtとllms-full.txtの違いは?
llms.txtはAIエージェントが最初に参照するナビゲーション用の概要ファイルです。llms-full.txtはサイト内の全ドキュメントを包括的にまとめた完全版です。まずllms.txtを設置し、必要に応じてllms-full.txtも用意するのがベストプラクティスです。
どのAIがllms.txtを参照していますか?
公式に「サポートする」と表明しているAIプラットフォームは現時点で存在しません。Googleは公式に「不要」と明言、OpenAI・Anthropic・Perplexityは公式声明なしです。一方で実測ベースでは、ChatGPTのクローラー(GPTBot等)からのllms.txtアクセスは複数サイトで観測されています。Model Context Protocol(MCP)対応のAIエージェントが参照する動きも広がっており、公式サポート以前にエコシステム側で利用が進む可能性があります。
WordPressでllms.txtを設置するには?
方法は2つあります。1つ目はFTPまたはファイルマネージャーでWordPressのルートディレクトリ(wp-config.phpと同じ場所)に直接llms.txtファイルをアップロードする方法です。2つ目は「LLMs.txt for WordPress」などの専用プラグインを使用する方法です。プラグインを使うとサイトの更新に合わせて自動更新できます。

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