SEOスコアに、どのツールにも共通する合格点はありません。点数はツールごとの「チェックリストの達成率」で、数える項目も重みも違います。目安として使えるのは、同じツール・同じプランで測った点数が前回より上がったかと、どの項目が0点かの2つです。直すときは、0点の項目、ページに合う構造化データ、文字数などの目安の項目の順に見ます。点数が高くても順位は約束されません。
SEOスコアとは:ツールごとのチェックリストの達成率
SEOスコアとは、SEOチェックツールが決めた項目をページがどれだけ満たしているかを、100点満点などにまとめた数字です。Googleが検索順位のために付けている点数ではありません。同じページでもツールで点数が変わる理由は、採点の仕組みを並べると分かります。GoogleのLighthouse(Chromeの開発者ツールやPageSpeed Insightsで使われる診断)と、ディレベースのSEOチェックを比べます。
| Lighthouse(v13.5) | ディレベース | |
|---|---|---|
| 採点する項目 | 10項目(構造化データは手動確認で0点扱い) | 45項目を4カテゴリにまとめる |
| 1項目の重み | ほぼ均等。ただし「インデックス登録できるか」だけで約3割 | 項目ごとに配点が違う(1〜20点) |
| 1項目の判定 | 合格か不合格か | 部分点あり(例:タイトルの長さで7・4・2点) |
| 公式の注意書き | 順位に影響する要素の多くは採点していない | 順位に直接関わる項目は100点中5点 |
Lighthouseの設定では、「インデックス登録できるか」の項目が不合格なら、それだけでSEOの点数が3割以上下がるように重みが決められています。ほかの9項目は同じ重みです。そしてLighthouse自身が、SEOの項目について「検索順位に影響しうる要素の多くは、ここでは採点していない」と説明しています。
つまり、ツールの点数は「そのツールが選んだ基本項目をどれだけ満たしたか」です。何点が合格かではなく、どの項目で点を落としたかを読むものです。
100点の内訳:順位に直接関わるのは5点
ディレベースのSEOチェックは、構造化データ(38点)・基本SEO(29点)・コンテンツ(20点)・技術的SEO(13点)の4カテゴリで採点します。同じ100点を、何に効く項目かで3つの層に分け直すと、次のようになります。
| 層 | 配点 | 含まれる項目 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 順位 | 5点 | HTTPS・モバイル対応・ページ速度 | Googleがページエクスペリエンスとして挙げる項目。ここが0点なら最優先 |
| 検索結果での見え方 | 73点 | タイトル・メタディスクリプション・h1・OGP・構造化データ・本文の文字数・画像alt・外部リンク | クリックされるか、リッチリザルトの対象になるか。順位そのものは約束しない |
| 健全性 | 22点 | 見出し構造・canonical・内部リンク・サイトマップ・llms.txt・リダイレクトなど | クロールと正規化を妨げていないか |
点数の大半は、検索結果でどう見えるかと、サイトが健全かに使われています。これは手抜きではなく、ページのHTMLを見て確かめられるのがこの範囲だからです。被リンク・内容の質・検索意図との一致といった順位を大きく左右する要素は、1ページのHTMLからは採点できません。
Googleはページエクスペリエンスの説明で、Core Web Vitalsのスコアが良くても検索結果の上位に表示されることは保証しないとしています。SEOスコアも同じ位置づけで、「基本が整っているか」の確認に使います。
ディレベースの満点はプランで変わる
ディレベースは、どのプランでも「100点満点」と表示しますが、プランによって採点する項目の数が違います。採点しない項目は0点のまま合計されるため、到達できる上限は次のとおりです。
| プラン | 到達できる上限 | 増える項目 |
|---|---|---|
| 無料(未登録・Free) | 83点 | 技術的SEOとOGPの項目は採点しない |
| Entry | 92点 | OGP・HTTPS・モバイル対応・ページ速度が加わる |
| Basic | 94点 | サイトマップ・llms.txtが加わる |
| Pro | 100点 | セキュリティヘッダー・リダイレクト・画像最適化などが加わる |
無料で測って80点なら、上限83点のほぼすべてを満たしています。「80点しか取れない」と読むのは誤りです。点数を比べるときは、必ず同じプランで測った結果どうしで比べてください。ほかのツールでも、無料版と有料版で項目が違うことがあるので、同じ考え方が当てはまります。
減点を見つけたら、直す順番を決める
点数が同じでも、減点の中身で打ち手は変わります。次の順に見ていくと、手間に対して効果の大きいものから片づけられます。
1. 0点の項目(未設定)を先に直す
canonicalやOGPの未設定、h1が無いなど、0点の項目は「あるか無いか」の問題なので、直す手間が小さく効果がはっきりしています。順位の層(HTTPS・モバイル対応・ページ速度)に0点があれば、何より先に対応します。
2. 構造化データは、ページの種類に合うものだけ直す
構造化データは38点と配点が大きいため、点数を見ると真っ先に足したくなります。ただ、Googleはページの主題と関係のない内容のマークアップを禁じています。記事なら記事、商品なら商品と、ページに実際にある内容だけを書きます。点数を上げるために無関係なタイプを足すのは逆効果です。
3. 「目安」で採点される項目は、理由があれば残す
タイトルの文字数やメタディスクリプションの長さは、検索結果で切れにくい長さを目安に採点しています。Googleはtitle要素の長さに上限は無いとしており、切れても伝わるなら減点のままで構いません。主要な語が前半に入っているかの方が大切です。
実例:94点と84点、それぞれどこを直すか
運営している別サイトの2ページを、ディレベースのSEOチェック(Proプラン・上限100点)で診断した結果です(2026年8月・10月に診断)。点数の差は10点ですが、判断はまったく違います。
ページA(トップページ):94点
減点:タイトル37文字(4/7点)・画像altが98%(3/4点)・構造化データのタイプとベストプラクティスで各1点減
判断:直さない。0点の項目が無く、減点はすべて部分点。タイトルは主要な語が前半にあり、切れても意味が通る
ページB(著者プロフィール):84点
減点:canonical未設定(0/4点)・OGP未設定(0/4点)・タイトル52文字(2/7点)・メタディスクリプション133文字(4/6点)
判断:canonicalとOGPを先に直す(合わせて8点・どちらも未設定)。タイトルは検索結果で切れて意味が変わる場合だけ短くする
ページAは点数を上げる余地が6点ありますが、どれも部分点で、直しても見え方はほとんど変わりません。ページBは未設定の項目が2つあり、SNSで共有されたときの見え方と、URLの正規化に関わります。点数の高い低いではなく、0点があるかどうかで優先度が決まる例です。
SEOスコアのよくある読み違い
別のツールの点数と比べる
Lighthouseの90点とディレベースの90点は、数えている項目も重みも違います。比べてよいのは、同じツール・同じ条件で測った点数どうしだけです。
プランの違う点数を比べる
ディレベースでは無料プランの満点が83点です。無料で測った80点と、Proで測った90点は、達成率で見るとほぼ同じです。
点数を上げるために構造化データを足す
ページに無い内容や、主題と関係のないタイプをマークアップすると、Googleのガイドライン違反になります。点数は上がっても、手動による対策の対象になりえます。
100点にすれば順位が上がると考える
Googleは、Core Web Vitalsの良いスコアでも上位表示は保証しないとしています。SEOスコアも同じで、点数は「基本が整っているか」を示すだけです。順位はSearch Consoleで別に確かめます。
点数を直したら、効果は順位と表示回数で確かめる
SEOスコアは直した結果を確かめるには向いていますが、効果を測る指標ではありません。直したページの順位・表示回数・クリック率は、Search Consoleで前後を比べます。比べ方はSearch ConsoleでSEO施策の効果を検証する方法に、点数に出ない項目も含めた確認の全体像はSEO診断のチェックリストにまとめています。
ディレベースのSEOスコアチェックは、減点した項目ごとに直し方を示し、登録すると修正用のコードも表示します。診断の履歴が残るので、同じプランでの点数の推移を追えます。
関連ツール
出典(2026年10月16日に確認)
- Lighthouse(v13.5.0)— SEOカテゴリの採点設定(default-config.js)
- Google検索セントラル — Google検索結果におけるページエクスペリエンスについて
- Google検索セントラル — 構造化データに関する一般的なガイドライン
- Google検索セントラル — Google検索結果のタイトルリンクに影響を与える
ディレベースの配点とプラン別の上限は2026年10月16日時点のものです。
よくある質問
SEOスコアは何点以上あれば合格ですか?▾
SEOスコアが高ければ検索順位は上がりますか?▾
ツールによってSEOスコアが違うのはなぜですか?▾
無料プランでは100点を取れないのですか?▾
減点された項目は全部直すべきですか?▾

この記事を書いた人
今井政和SEOディレクター / フロントエンド開発者
Web業界20年以上の経験を持つSEOディレクター。ディレベースの開発者。WordPress公式プラグイン「ORECTIC SEO CHECK」作者。著書に「三方良しで勝つ 江戸商人に学ぶ現代WEB戦略」。
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