SEOガイド

サジェストキーワードの使い方
取得した後の分類と、記事にする語の選び方

サジェストキーワードは、一括で取得するところまでは簡単です。難しいのはその後で、並んだ語をどう分け、どれを記事にし、どれを既存ページに任せるかを決める必要があります。実際に取得した19語を使って、分類から判断までの手順を示します。

9分で読める2026-10-15

サジェストキーワードは、取得した語を「答えの形」(定義・手順・道具探し・比較・改善など)で分け、同じ形の語は1つのページにまとめて使います。1語ごとに記事を作ると自サイトのページ同士が競い合います。サジェストは検索数の多い順ではないため、記事にするかどうかは、既存ページとの重なり・自分が足せる情報・検索数・上位ページの形の4点で決めます。

サジェストキーワードで分かること、分からないこと

サジェストキーワードとは、Googleの検索窓に語を入れたときに表示される候補(オートコンプリート)のことです。Googleは、候補は実際の検索をもとに、言語・地域・話題になっているトピックなどを加味して表示すると説明しています。使い方を誤らないために、まず分かることと分からないことを分けておきます。

知りたいことサジェストで補足
実際に検索されている言い回し分かるGoogleは、候補は実際の検索に基づくと説明しています
その語と一緒に調べられている関心分かる「〜とは」「〜 上げ方」など、知りたいことの種類が見える
検索数の多さ・並び順の意味分からないGoogleは「最もよく使われるクエリを表示するわけではない」としています
上位を取れるかどうか分からない上位のページを見て判断する
自サイトの既存ページと重なるか分からない自サイトのページ一覧とSearch Consoleで確かめる

つまり、サジェストは「何を知りたがっているか」を知る道具で、「どれが重要か」を決める道具ではありません。重要度は、この後の分類と4つの問いで決めます。

実際に取得してみる:「ドメインパワー」で47回問い合わせた結果

2026年10月15日、「ドメインパワー」を種にして、語そのものと「ドメインパワー あ」〜「ドメインパワー ん」の計47通りをGoogleのサジェストに問い合わせました。ひらがなを1文字ずつ足すのは、一括取得ツールの多くが使う方法で、ディレベースのキーワードサジェストも同じ方法で取得しています。

  • 47回のうち35回は候補が0件でした。重複を除くと、残ったのは19語です。
  • 同じ日に「seo 診断」(空白あり)で問い合わせると候補は0件、「seo診断」(空白なし)では5件が返りました。種となる語の書き方ひとつで、取れる語が変わります。

取得できた19語

ドメインパワー とは/ドメインパワーとは/ドメインパワー 意味 ない/ドメインパワー 確認/ドメインパワー 確認方法/ドメインパワー 調べる/ドメインパワー 調べ方/ドメインパワー 計測/ドメインパワー 無料/ドメインパワー 計測 無料/ドメインパワーチェック 無料/ドメインパワーチェックツール/ドメインパワー計測ツール/ドメインパワー ahrefs/ドメインパワー moz/ドメインパワー ラッコ/ドメインパワー 上げ方/ドメインパワー 目安/はてなブログ ドメインパワー

取得できる数は、種となる語によって大きく違います。数が少ないことは、需要が無いことを意味しません。次の分類は、語が数十でも数百でも同じ手順で進められます。

分類は「答えの形」で分ける

サジェストの分類でよく使われるのは、検索意図の4分類(Know・Go・Do・Buy)です。ただ、記事を作るかどうかを決める段階では、もう一段細かく「どんな形の答えなら満足するか」で分けた方が判断しやすくなります。19語を分けると次のようになります。

答えの形該当した語合うページ当サイトでの受け皿
定義とは/ドメインパワーとは用語の解説ガイド記事(ドメインパワーとは)
疑問・反論意味 ない根拠を示して答える検証ラボ記事(ファクトチェック)
手順確認/確認方法/調べる/調べ方/計測やり方を順に示すページツールのページ(その場で調べられる)
道具探し無料/計測 無料/チェック 無料/チェックツール/計測ツール使える道具そのものツールのページ
比較・指名ahrefs/moz/ラッコ他社の指標との違いの説明ツールのページのFAQ・ガイド記事の比較節
判断の基準目安数値の読み方ツールのページの目安表・ガイド記事
改善上げ方打ち手の一覧と優先順位ガイド記事(上げ方の節)
文脈つきはてなブログ ドメインパワー特定の環境に絞った答え書いていない(下の判断を参照)

19語あっても、答えの形は8つに収まりました。「確認」「確認方法」「調べる」「調べ方」「計測」は言い回しが違うだけで、求めている答えは同じです。数えるべきなのは語の数ではなく、形の数です。

同じ形の語は、1つのページで受ける

当サイトでは、ドメインパワーについて、ツールのページ・用語のガイド記事・ファクトチェック記事の3つで答えています。上の表の「当サイトでの受け皿」は、その振り分けです。Search Consoleで2026年9月17日〜10月14日の28日間を見ると、「ドメインパワー 調べ方」「ドメインパワー チェックツール」「ドメインパワー 上げ方」「ドメインパワー 目安」はいずれもツールのページに表示が集まり、平均順位は10〜17位でした。

これは、語ごとにページを分けなくても、1つのページが複数の言い回しで表示されることを示しています。逆に、語ごとにページを作ると、同じ語で自サイトのページ同士が競い合い、どれも中途半端な順位にとどまりやすくなります。

Googleのスパムポリシーは、「大量生成されたコンテンツの不正使用」の例として「検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんどまたはまったく意味がないコンテンツのページを大量に作成すること」を挙げています。サジェストの語をそのまま記事のタイトルにして量産するのは、この例に近づく使い方です。

記事にする語を決める4つの問い

答えの形ごとに、次の4つを順に確かめます。1つでも「いいえ」なら、新しい記事は作らず、既存ページへの追記か見送りにします。

  1. 1. 答えの形は、自サイトの既存ページと違うか

    同じ形なら新しいページは作らず、既存ページに節やFAQを足します。別のページにすると、同じ語で自サイトのページ同士が競い合います。

  2. 2. 自分にしか書けない情報や判断を足せるか

    上位のページと同じことしか書けないなら、書く理由がありません。実際に試した結果、数字、判断の基準のどれかを足せる語だけを選びます。

  3. 3. 検索数を別の手段で確かめたか

    サジェストは検索数を示しません。検索ボリュームの調査ツールや、自サイトのSearch Consoleの表示回数で、狙う価値がある量かを確かめます。

  4. 4. 上位のページが、どの形で答えているか

    実際に検索して上位10件を見ます。ツールが並んでいる語に解説記事を出しても、求められている形と合いません。

表の最後の「はてなブログ ドメインパワー」を当サイトで書いていないのは、2つ目の問いで止まるからです。はてなブログの運用で試した結果を持っていないので、上位のページに足せるものがありません。書ける材料を持っている人にとっては、反対に狙い目の語になります。

よくある失敗

1語ごとに1記事を作る

「調べ方」「確認方法」「調べる」は同じ答えです。ページを分けると自サイト内で順位を奪い合い、Googleのスパムポリシーが挙げる「キーワードは含むが閲覧者にとってほとんど意味がないページを大量に作る」行為にも近づきます。

全部を1記事に詰め込む

反対に、道具を探している人と、意味がないのではと疑っている人に同じページを見せても、どちらにも合いません。答えの形が違うものは分けます。

疑問・反論のサジェストを捨てる

「意味 ない」のような語は、読者が引っかかっている点そのものです。記事の中で正面から扱うと、他の記事との違いになります。

表記を1通りしか試さない

下の実測のとおり、空白の有無だけで結果が変わります。種となる語は、空白あり・なし、ひらがな・カタカナなど2〜3通り試します。

ログインしたまま調べる

Googleは、ログイン中は検索履歴をもとに候補が変わると説明しています。自分向けに偏った候補を拾わないよう、ログアウトした状態かシークレットウィンドウで調べます。

一括取得は手作業でもできる。ツールで短くなるのは取得まで

検索窓に「ドメインパワー あ」「ドメインパワー い」と1文字ずつ入れていけば、ツールが無くても同じ語を集められます。47回の入力と、重複の除去が必要になるだけです。

ディレベースのキーワードサジェストは、この取得と重複の除去を1回の入力で行い、有料プランでは検索ボリュームも並べて表示します(Basicプラン以上)。ただ、ツールが短くするのは取得までです。答えの形で分けることと、4つの問いで記事にするかを決めることは、この記事の手順どおり人が行います。

関連ツール

出典(2026年10月15日に確認)

サジェストの取得結果は2026年10月15日時点のものです。候補は時期・地域・ログイン状態で変わります。

よくある質問

サジェストキーワードは検索数の多い順に並んでいますか?▾
いいえ。Googleは、候補は特定のトピックで最もよく使われるクエリを単純に表示するものではないと説明しています。候補は実際の検索をもとに、言語・地域・話題になっているトピックなどを加味して表示されます。検索数は、検索ボリュームの調査ツールや自サイトのSearch Consoleの表示回数で別に確かめてください。
サジェストが少ししか出ない語は、需要が無いということですか?▾
そうとは限りません。種となる語の書き方で結果は大きく変わり、2026年10月15日の実測では「seo 診断」(空白あり)は0件、「seo診断」(空白なし)は5件でした。空白の有無やひらがな・カタカナなど、2〜3通りの書き方で試してから判断します。
サジェストの語ごとに記事を作るべきですか?▾
作るべきではありません。「調べ方」「確認方法」「調べる」のように言い回しが違うだけの語は、求めている答えが同じです。答えの形ごとに1つのページで受けると、自サイトのページ同士が同じ語で競い合うことを避けられます。語ごとにページを量産すると、Googleのスパムポリシーが挙げる大量生成されたコンテンツの不正使用にも近づきます。
ログインしたままサジェストを調べてもいいですか?▾
避けた方が確実です。Googleは、ログイン中は検索履歴などをもとに候補が変わる場合があると説明しています。自分向けに偏った候補を拾わないよう、ログアウトした状態かシークレットウィンドウで調べてください。
「〜 意味ない」のような否定的なサジェストはどう扱えばいいですか?▾
捨てずに、記事の論点として使います。否定的な語は、読者が疑問に感じている点そのものです。根拠を示して正面から答える節やFAQを用意すると、定義だけを並べた記事との違いになります。答えの形が大きく違う場合は、検証記事として独立させる判断もあります。

語を集めたら、受け皿のページを確かめる

サジェストを一括で取得し、答えの形で分けたら、受け皿にするページのタイトル・見出し・構造化データが整っているかを診断できます。

キーワードサジェストを使う
今井政和

この記事を書いた人

今井政和

SEOディレクター / フロントエンド開発者

Web業界20年以上の経験を持つSEOディレクター。ディレベースの開発者。WordPress公式プラグイン「ORECTIC SEO CHECK」作者。著書に「三方良しで勝つ 江戸商人に学ぶ現代WEB戦略」。

@imai_director

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