検索ボリュームは、Googleキーワードプランナー(Google広告の中の無料ツール)の「検索のボリュームと予測のデータを確認する」に語を入れると、月間平均の検索数で分かります。この数字は、表記ゆれをまとめた12か月平均の概数で、検索が少なすぎる語は「—」になります。伸びはGoogleトレンド、実際に打たれている組み合わせはサジェストで補い、記事にするかは数字の大きさだけでなく「上位10件より役立つものを書けるか」で決めます。
検索ボリュームの調べ方と、それぞれで分かること
Googleの無料ツールで検索された回数そのものを出せるのは、キーワードプランナーだけです。トレンド・サジェスト・Search Consoleは回数ではなく、伸びや言い回し、自分のページの出方を見るものなので、組み合わせて使います。
| 調べ方 | 分かること | 気をつけること |
|---|---|---|
| Googleキーワードプランナー | 月間平均の検索数(12か月平均・表記ゆれをまとめた概数)、3か月・前年比の推移、広告の競合性 | 少ない語は「—」。アカウントによって幅(100〜1,000など)で出る |
| Googleトレンド | 検索の伸び・季節性・急上昇の関連語 | 0〜100の相対値で、回数は分からない。少ない語はデータが出ない |
| Googleのサジェスト | 実際に打たれている語の組み合わせ(悩みを表す語) | 回数は分からない。表示されるのは上位10件ほどだけ |
| Search Console | 自分のページがその語で出た回数と順位 | 自分のページが出た分だけ。順位が低いと検索数のごく一部しか表示されない |
| 外部のキーワードツール | サジェストの一括取得と、検索数のまとめて表示 | 検索数の元データはツールごとに違う。どのデータかを確かめて使う |
キーワードプランナーで調べる手順
- Google広告にログインし、「ツール」→「キーワードプランナー」を開く
- 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選ぶ(関連語を広げたいときは「新しいキーワードを見つける」)
- 語を1行に1つ、またはカンマ区切りで入れて「開始する」を押す
- 画面上部で地域(日本)・言語・期間を確かめる。既定は直近12か月
- 「月間平均検索ボリューム」「3か月の推移」「前年比の推移」の3列をあわせて読む
アカウントによっては、1語ごとの数字ではなく「100〜1,000」のような幅で表示されます。当社のアカウントでも幅で出ていた時期と、1語ごとの数字が出る時期がありました(この記事の数字は、2026年11月6日に1語ごとの数字で出たものです)。どちらになるかの条件は、Google広告の公式ヘルプには書かれていません。幅で出るときは下限で考えます。
数字の読み方:3つの落とし穴
① 表記ゆれをまとめた数字である
Googleは、月間平均検索ボリュームを「キーワードとその類似パターンが検索された平均回数」と説明しています。言い回しの違う語を別々に入れて足し合わせると、同じ検索を二重に数えることがあります。
② 12か月の平均である
既定では直近12か月の平均です。たとえば「キーワード選定」は月平均320でしたが、3か月の推移は−21%、前年比は−88%でした(2026年11月6日・日本・2025年10月〜2026年9月)。平均だけを見ると、減っている最中の語を「需要がある」と読み違えます。
③「—」はゼロではない
Googleは、検索ボリュームが非常に少ない語と、デリケートな話題とみなした語は対象外にすると説明しています。「—」は「出せる数字がない」という意味で、検索がまったく無いとは限りません。次の実測で、その例が出てきます。
実測:AIが出したキーワード候補20語を確かめた
2026年11月6日、この記事の作成に使った生成AIに、データを渡さずに「キーワード選定」の記事で狙う語の候補を20個出させました。それをキーワードプランナー(日本・Google・2025年10月〜2026年9月)と、Googleのサジェストで確かめた結果です。サジェストの列は、末尾の語を除いた語(たとえば「キーワード選定」)を入れたときの候補に、その語が出たかどうかです。
| AIが出した候補 | 月間平均 | サジェスト |
|---|---|---|
| 検索ボリューム 調べ方 | 880 | — |
| キーワード選定 やり方 | 70 | 出た |
| 検索ボリューム 目安 | 50 | 出た |
| キーワード選定 初心者 | 40 | 出た |
| ロングテールキーワード 探し方 | 40 | — |
| キーワード選定 ツール 無料 | 20 | 出た |
| キーワード選定 コツ | 20 | — |
| キーワード選定 ai | 10 | 出た |
| キーワード選定 chatgpt | 10 | — |
| キーワード選定 ブログ | 10 | — |
| キーワード選定 手順 | 10 | — |
| キーワード選定 ロングテール | 10 | — |
| キーワード選定 プロンプト | — | 出た |
| キーワード選定 失敗 | — | — |
| キーワード選定 検索意図 | — | — |
| キーワード選定 競合 | — | — |
| キーワード選定 優先順位 | — | — |
| キーワード選定 エクセル | — | — |
| キーワード 難易度 調べ方 | — | — |
| ビッグキーワード ミドルキーワード 違い | — | — |
- 20語のうち8語(40%)はキーワードプランナーで「—」。数字が出た12語も、月100以上は1語だけだった
- いちばん多かった「検索ボリューム 調べ方」(月880)は、「キーワード選定 〇〇」の形ではなかった。AIは親の語に言葉を足した組み合わせを多く出すが、需要の柱は親の語の外にあった
- 「キーワード選定 プロンプト」は「—」だったが、サジェストには出た。数字に出るほど多くはないが、実際に打たれている語
- 逆に、月880の「検索ボリューム 調べ方」は「検索ボリューム」のサジェストの上位には出なかった。サジェストは上位10件ほどしか出ないため、出ない語に需要が無いとも言えない
判断:AIは「ありそうな組み合わせ」を出すのは得意ですが、それが検索されているかは別の話です。AIは候補を広げる係にして、検索数を答えさせない。数字はキーワードプランナーで、言い回しはサジェストで確かめ、2つが食い違う語はGoogleトレンドで伸びを見る、という順番で使うと読み違えが減ります。この記事のタイトルの主な語も、この確認で「キーワード選定」から「検索ボリューム 調べ方」へ変えました。
検索ボリュームの目安:数字を記事選びに使うとき
| 数字 | どう扱うか |
|---|---|
| 月100以上 | 記事の主な語の候補。上位10件に大手やツールが並ぶなら、手順や判断で答えが出る具体的な語へ寄せる |
| 月10〜100 | 読者の悩みが具体的なら1本の記事にする価値がある。同じ答えになる語をまとめて1ページで受ける |
| 「—」だがサジェストに出る | 新しい言い回しや、数字に出るほどまだ多くない語の可能性。Googleトレンドで伸びを見てから、記事の見出しの1つにするか決める |
| 「—」でサジェストにも出ない | 単独の記事にはしない。必要な内容なら、近い語の記事の見出しやFAQで受ける |
数字より先に見るのが、検索結果の上位10件です。同じ語で何が上位にあり、どこが足りないか(一次情報・実際に試した結果・判断の基準)を見て、それより役立つものを書けるときだけ書きます。記事にした後は、Search Consoleでその語の表示と順位を見ます。キーワードプランナーとSearch Consoleの数字が合わないのは、片方が検索された回数、もう片方が自分のページが出た回数だからです。
集めた語のまとめ方と、1ページで受ける語の決め方はサジェストキーワードの使い方、語の裏にある目的の読み方は検索意図の4分類と調べ方にまとめています。
よくある間違い
- AIが答えた検索数をそのまま使う。どのデータのいつの値かを確かめられない。候補を広げるのに使い、数字はキーワードプランナーで確かめる
- 「—」を「検索ゼロ」と読む。少なすぎる語やデリケートな語は対象外になるだけで、サジェストに出ている語もある
- 12か月平均だけを見る。平均は高くても直近で減っている語がある。3か月の推移と前年比も一緒に見る
- 幅で出たときの前年比(±900%など)を決め手にする。幅の境目をまたいだだけの見かけの数字のことがある
- 検索数の大きい順に書く。大きな語ほど上位は大手で埋まっている。上位10件を見て、それより役立つものを書けるかを先に確かめる
関連ツール
出典(2026年11月6日に確認)
よくある質問
検索ボリュームは無料で調べられますか?▾
キーワードプランナーの検索ボリュームが「100〜1,000」のような幅で出るのはなぜですか?▾
検索ボリュームが「—」の語は、誰も検索していないということですか?▾
検索ボリュームがいくつあれば記事にする価値がありますか?▾
ChatGPTなどのAIに検索ボリュームを聞いてもいいですか?▾
キーワードプランナーとSearch Consoleの数字が合わないのはなぜですか?▾
サジェストと検索ボリュームを、まとめて確かめる
語を1つ入れると、Googleのサジェストを一括で集め、Google広告の検索数データ(月間平均・推移・CPC・競合性)を並べて表示します。検索数の表示はBasicプラン以上です。
検索ボリューム調査ツールを見る
この記事を書いた人
今井政和SEOディレクター / フロントエンド開発者
Web業界20年以上の経験を持つSEOディレクター。ディレベースの開発者。WordPress公式プラグイン「ORECTIC SEO CHECK」作者。著書に「三方良しで勝つ 江戸商人に学ぶ現代WEB戦略」。
@imai_directorあわせて読みたい
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